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丹沢 I 様邸
建築家と工務店、オーナーの三者でつくるパッシブハウス
concept
建主からの要望は高断熱高気密の性能住宅。南北には隣の住宅が立ち並び、東側には庭、西側には前面道路越しに湖畔の緑が見える敷地環境であった。断熱にとって窓(サッシ)は出来るだけ少ない方が良い。そんな当たり前のことを真剣に考え、出来るだけ少ない窓で家中が明るく開放的な住まいを目指した。南上がりの大屋根のハイサイドライトから吹抜けを介して中央のLDKに光を取り込む。その光はLDKを通過して北側に配置した寝室や水廻りにも光が届く断面構成とした。このことにより、水廻りに窓は一切設けていない。同時にハイサイドライトから入る光は直行する白いルーバーに反射し、南側2階にある2つの子供部屋にも光をもたらす計画だ。このように南側ハイサイドライトは隣家を見ずに光を取り込み、夏の暑い空気を自然排気するこの住宅の要の窓となった。一方、東の庭に連続する大きなはき出し窓、西側の景色を借景する正方形も窓と必要最低限かつ適材適所に設けた窓と断面構成がこの住宅の特徴となっている。

井上 玄 inoue Gen
– Profile −
1979年 横浜生まれ
2001年 東海大学工学部建築学科 卒業卒業
吉田研介建築設計室 入社
2010年 一級建築士事務所GEN INOUE設立
2012年 神奈川建築コンクール優秀賞受賞
2013年 株式会社GEN INOUEへ改組
東海大学建築学科非常勤講師

「山のセカンドハウス」
機能を限定せず異なる空間の質を設計し、多様に変化する環境にあわせて居場所を移し
様々な空間体験ができるセカンドハウス
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