熱海 O様邸
■用途:別荘・二地域居住の拠点
■敷地面積:991.37㎡(299.89坪)
■延床面積:173.96㎡(52.62坪)
■構造:ツーバイフォー(既存)
■工事種別:リノベーション(築約13年)



太平洋を一望できる立地で、リノベーションにより理想の別荘を実現
「中川工務店さんの丁寧な仕事ぶりにも満足しています」

◆リノベーションのきっかけは何だったのでしょうか?
O様:きっかけは、実家の整理をしたときに家具がたくさん余ったことなんです。長年大切に使っていた家具を、できれば捨てずにうまく活かしたいなと思って。ちょうど眺望がよい別荘を探している時で、そこから一気に話が進みました。あと、猫を飼っているのですが、猫と一緒に来られる場所は意外と少なくて。こ こなら一緒に滞在できると思いました。
◆施工会社に中川工務店を選んだ理由を教えてください。
O様: 監督さんがしっかりしていることと、大工さんが上手なことですね。業界の中で高い評価を聞いていましたし、神奈川方面で以前から面識もあったので、安心してお願いできると思いました。
実際仕事がとても丁寧で、細かいところもきちんと仕上げてくださいました。「ここ直して」というところがほとんどなかったです。
◆建築業界内でも、信頼できる工務店と評判なのですね。それではリノベーションをする際に、建築家の彦根明先生にどのようなリクエストをしたのでしょうか?
O様: まず、「海を見渡せる方角にあるリビングの角の壁を抜けるかどうか」です。もうひとつが「廊下をまっすぐ通すこと」。この2つができないなら、購入を見送ろうと思っていたんです。どちらも構造上可能とのことだったので購入し、リノベーションすることを決断しました。
◆完成した今、この家のテーマを一言で言うと?
O様:テーマは「かっこいい廊下」ですね。廊下は彦根先生が本当に考えてくださって、ずれていた廊下を一直線にして、私の好きなアーチの形にしてもらいました。

◆ その日の気分や光の入り方によって、寄せる場所を変えられるからですか?
O様:そうです。照明を当てたりして、空間を自分で遊べるようにしました。作り込みすぎないことを意識しています。
◆いまのお話は、まさにプロとしての哲学にもつながります ね。
O様: インテリアの仕事でも、なるべく作り込まないようにしています。お施主様が後から自分で好きなように空間を作れるようにして、それを伝えています。外国のお客様だと、DIYで変えていく前提の方も多いんですよね。だから開放的なほうが好まれるケースも多いです。
◆カーテン上部の、アーチ型の垂れ壁も印象的ですね。
O様:LDKの窓は天井まで伸ばして開放感を高めたかったのですが、構造上どうしても不可能でした。そこで彦根先生が提案してくれたのがアーチ型の垂れ壁。構造上の制約を上手に活かして、とても素敵な空間にしてくださいました。
◆ 別荘としての使い方を考えた設備も多いですよね。
O様:周辺にお店が少ないので、山に上がってきたら大量に食材を購入して保管できる冷蔵庫が必要でした。ワインが好きなので、ワインセラー付きの冷蔵庫にしました。


◆廊下のアーチがとても印象的ですね。
O様:私は、もともとアーチとかアールが好きで、北欧系の四角い感じより、曲線があるほうがしっくりくるんです。昔、イタリアのミラノに住んでいたことがあって、築300年ほどの古いパラッツォでした。四角い空間ではなくて、アーチがあったり、古いラジエーターが丸かったり、エレベーターも映画みたいなガシャンっていうタイプで。そういったクラシックな要素が日常の風景として刻み込まれたことで、曲線と歴史を感じさせる空間に強く惹かれるようになったんです。
そこで、昔から使っている家具や、以前の家で使用して余っていた大理石を使用するなど、愛着のあるものを活かしたコーディネートを意識しました。
◆トイレもとても素敵です。
O様:トイレは完全に私の趣味で、暗いトイレを一度つくってみたかったんです。水回りは「明るく白く」とリクエストされがちなのですが、私はあえて暗くしたくて。シャガールを飾りたかったので、絵の雰囲気に合わせて壁紙の方向性が決まりました。“壁紙から”ではなく“絵画から”始まっています。
◆最近はバーチカルブラインドも多い中で、あえてカーテンにされた理由は?
O様: 本当はカーテンはなしにしたかったんです。それでも付けるなら、窓の形に合わせてカーテンが付いているのがあまり好きではなくて。だから、どこに寄せてもいいように、レールを“回して”もらいました。

◆キッチンも大きいですね。
O様: パーティー用というか、キッチンで食事もできます。料理をしながらつまんで、ワインを飲んで、というのが好きなので。
◆これから家づくりをする人に、プロ目線でのアドバイスをお願いします。
O様: 全部新しく揃えるのではなくて、実家にあるような古いものをうまく活かしたほうが、新築もリノベーションも “楽しくなる”と思います。もちろん、使えないものは選定が必要ですけど、そこを一緒に見極めるお手伝いをしたいですね。
実際にこの家にも、実家に飾っていた絵があったり、ミラノの蚤の市で買ったサイドテーブルがあったり。前の家で余った大理石を使ったりもしています。
A: 今後この家をどのようにしていきたいですか?
O様: もう大きなリノベーションはしないと思いますが、もう少し飾り付けを楽しみたいですね。

























