家はきれいになっても、築年数は若返らない|リフォーム前に知っておきたい耐震基準と基礎の話
更新日:5 時間前
こんにちは。中川工務店 専務の中川です。
小田原・西湘エリアで、注文住宅とリフォームのご相談をお受けしています。
築40年、50年の実家や中古住宅を「大規模にリフォームすれば、新築のように安心して暮らせるのでは」と考える方は少なくありません。今回は、リフォームを考える前に知っておいてほしい「築年数」「耐震基準」「基礎」のお話です。

この記事でわかること
大規模リフォームで変えられること・変えにくいこと
1981年・2000年の耐震基準の見直しと、築年数との関係
基礎や浸水リスクまで含めて、リフォームを考えるときの視点
大規模リフォームで、家は驚くほどきれいになる
大規模なリフォームをすると、家は驚くほどきれいになります。
高性能な窓に替える。
断熱材を入れる。
間取りを変える。
キッチンやお風呂も新しくする。
そうすると、見た目も住み心地も大きく変わります。
それでも「建てられた年代」は変わらない
ただ、私がお客様に必ずお話しすることがあります。
「家はきれいになっても、建てられた年代そのものが変わるわけではありません」
ということです。
1981年・2000年、耐震基準はどう変わってきたか
日本の住宅の耐震基準は、大きな地震の被害を経験しながら何度も見直されてきました。
1981年には新耐震基準が導入され、その後、阪神・淡路大震災などの教訓を経て、2000年には木造住宅の耐力壁の配置や接合部、地盤に応じた基礎などについて基準がより明確になりました。
1981年(新耐震基準):震度6強〜7程度の大地震でも倒壊しないことを目標とした基準に
2000年(木造住宅の基準の明確化):耐力壁をバランスよく配置すること、柱や梁の接合部を金物で留めること、地盤の強さに応じて基礎を選ぶことなどが定められた
だから、築40年、50年の住宅と現在の住宅では、そもそもの構造に対する考え方が違う場合があります。
私が特に慎重になるのは「基礎」です
そして私が特に慎重になるのが、基礎です。
窓は交換できます。
壁も補強できます。
断熱材も入れられます。
しかし、何十年も家全体を支えてきた基礎を、新築と同じ状態に全面的につくり直すのは簡単ではありません。
地震だけでなく、豪雨・浸水への備えも必要な時代
さらに今は地震だけではありません。
ゲリラ豪雨や線状降水帯などによる床下・床上浸水も、これから家を考えるうえで無視できない問題です。
だからこそ、
「断熱性能を上げれば安心」
「耐震補強をすれば大丈夫」
と、簡単に言ってはいけないと思っています。
「できること」と「できないこと」を正直に伝える
大切なのは、
その家に何ができて、何ができないのかを正直に説明すること。
直せるところだけではなく、直すことが難しいところまでお客様に知っていただく。
それも住宅会社の責任だと思っています。
よくあるご質問
Q. 築40年以上の家でも耐震補強はできますか?
A. できます。壁の補強や接合部への金物の追加などで、耐震性を高めることは可能です。ただし、基礎の状態や地盤によっては補強できる範囲に限りがあります。まずは現地で家の状態を確認することをおすすめします。
Q. 自分の家が1981年の新耐震基準かどうかは、どう確認できますか?
A. 建物が完成した年ではなく、「建築確認」を受けた日で判断します。1981年6月1日以降に建築確認を受けていれば新耐震基準です。確認済証や建築確認の記録などで確認できます。
Q. リフォームと建て替え、どちらがいいか相談できますか?
A. はい。中川工務店では、どちらかを前提にせず、家の状態やご家族の暮らし方、ご予算をお聞きしたうえで一緒に考えています。小田原・西湘エリアでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
ラジオでもお話ししています
FMヨコハマ「ちょうどいいラジオ」、毎週水曜日の「ちょうどいい くらし」の中でも、こうした住まいと暮らしについてお話ししています。ぜひ機会があれば聴いてみてください。
次回は、数千万円をかけるリフォームと建替えを、どう比較すればいいのかについて書きたいと思います。
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